ほたるぶくろ (蛍袋) 

学名  Campanula punctata var. punctata
日本名  ホタルブクロ 
科名(日本名)  キキョウ科
  日本語別名  ホタルバナ、ツリガネソウ、トウロウバナ、チョウチンバナ、フウリンソウ
漢名  紫斑風鈴草(シハンフウリンソウ, zĭbān fēnglíngcăo)
科名(漢名)  桔梗(ケツコウ,jiégěng)科
  漢語別名  吊鐘草、燈籠花、山螢袋
英名  

2007/04/12 明治薬科大学薬草園

2006/06/22 薬用植物園
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2006/06/07 祇王寺(京都市右京区)

 ホタルブクロとヤマホタルブクロの簡単な見分け方は、5裂する萼片の裂片間の湾入部に附属片があって上向きに反り返るのがホタルブクロ、湾入部がふくらんでいるだけなのがヤマホタルブクロ。
 漢名をたんに風鈴草というものは、南ヨーロッパ原産のフウリンソウ C. medium。
 ホタルブクロ属 Campanula(風鈴草 fēnglíngcăo 屬)には、北半球に約420種がある。

  C. aristata(鑽裂風鈴草)
陝甘・青海・四川・雲南・チベット・ヒマラヤ・カシミール産 『雲南の植物』213
  ニワギキョウ(カルパチアギキョウ) C. carpatica (叢生風鈴草;E.Tussock bellflower)
          
カルパチア産
  チシマギキョウ C. chamissonis(C.dasyantha subsp.chamissonis)
  C. chimemsis(長柱風鈴草) 雲南・チベット産
  C. crenulata(流石風鈴草) 四川・雲南産 『雲南の植物』213
  コゴメギキョウ C. dimorphantha(C.canescens;一年風鈴草)
         
臺灣・廣東・四川・貴州・雲南・陝西産
  ヒメギキョウ C. drabifolia
  ホシザキギキョウ C. elatinoides
  C. garganica
  C. glomerata
    subsp. cephalotes()
    ハナヤツシロソウ
(リンドウザキカンパニュラ) subsp. glomerata(聚鈴花・北疆風鈴草・燈籠花)
    ヤツシロソウ subsp.speciosa(C.glomerata var. dahurica, C.glomerata
         subsp.cephalotes, C.cephalotes;聚花風鈴草)
  C. isophylla (意大利風鈴草;E.Italian-bells,Star-of-Bethlehem)
         
 ヨーロッパ南部原産
  イワギキョウ C. lasiocarpa
         北海道・本州(中部以北)・千島・樺太・カムチャツカ・アリューシャン・アラスカ産
  ジャイアントベルフラワー C. latifolia
  フウリンソウ C. medium (風鈴草;E.Canterbury-bells)
 南ヨーロッパ原産
  シマホタルブクロ C microdonta(C.punctata subsp.microdonta)
  C. pallida(C.colorata;西南風鈴草・岩蘭花)『中国本草図録』Ⅷ/3835・『原色高山植物大図鑑』83
         四川・貴州・雲南・チベット・ヒマラヤ・アフガニスタン・インドシナ産 『雲南の植物Ⅰ』238
  モモノハギキョウ
(モモバギキョウ) C. persicifolia (桃葉楓林草) 地中海地方原産
  オトメギキョウ C. portenschlagiana 
ダルマチア原産、日本には大正時代に渡来
  C. punctata 
    ホタルブクロ var. punctata (紫斑風鈴草)『中国雑草原色図鑑』225
    ヤマホタルブクロ var. hondoensis(C.hondoensis)
  ハタザオギキョウ C. rapunculoides
  イトシャジン C. rotundifolia (圓葉風鈴草) 
歐洲~シベリア産
    ホソバイワギキョウ subsp. landsdorffiana(C.landsdorffiana;
         石生風鈴草)
遼寧・吉林・黑龍江・極東ロシア産
  タケシマホタルブクロ C. takeshimana(C.punctata var.takeshimana)
  ヒゲギキョウ C. trachelium
   
 キキョウ科 Campanulaceae(桔梗 jiégěng 科)については、キキョウ科を見よ。
 「小兒其花ヲ以テ螢ヲ包ム故ニ螢囊ノ和名アリ」(『牧野日本植物圖鑑』)。
 北海道(西南部)・本州・四国・九州・朝鮮・華北・東北・陝甘・湖北・四川・モンゴリア・極東ロシア・東シベリアに分布。
 中国(東北)では、全草を薬用にする。
 『花壇地錦抄』(1695)巻四・五「草花 夏之部」に、「釣鐘草 初。花形、名にしおいて、ふらふらさかりて咲。白紫うす色、三種有。■{火偏に非}燈花(てうちんけ)共いふ」と。

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